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■■        環境社会学会メールマガジン     ■■
                       第186号 2011/5/26
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                      目次

■ 環境社会学会第43回大会(関東学院大学)
   若手ラウンドテーブル企画「環境社会学の学問的な存在理由を考える」のご案内

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┃■┃ 環境社会学会第43回大会(関東学院大学)
┃  ┃ 若手ラウンドテーブル企画「環境社会学の学問的な存在理由を考える」のご案内
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(関東学院大学での大会で開く若手ラウンドテーブル企画について詳細が決まり
ましたので、ご案内いたします)

環境社会学会第43回大会(関東学院大学)では、ラウンドテーブル形式のセッショ
ンを設け、環境社会学の学問としての存在理由を、院生・若手研究者の立場から、
(再)確認します。ラウンドテーブルにおいては、学生などの若手の参加者が議
論をしやすくするために、「車座」のような参加者をふくめた議論の場を設定す
る予定です。もちろん各セッションは出入り自由です。「環境社会学」という研
究コミュニティを支えていくための足場を固めつつある世代(専任職を得てすぐ、
非常勤職など)だけでなく、環境社会学の研究者を目指して日々奮闘している世
代(大学院生、OD、PDなど)が活発に議論できる場にしたいと考えております。
積極的なご参加を有志一同お待ちしております。

**企画趣旨・詳細**
日本の環境社会学は、公害・環境問題を研究対象とするなかで、既存の学問領域
に対してオルタナティブな立場を示しながら自己形成してきました。とりわけ問
題解決志向やフィールド志向は、学的態度として広く学会内に共有されてきまし
た。こうした態度は、現場との緊密な関係を維持し、学問や科学の「自己目的化」
を避けるための、重要な拠り所であり続けてきたと言えるでしょう。
一方で、そうした志向性ゆえに、環境社会学会のなかで「既存の学問領域に対し
て、いかなる知的貢献が可能か」といった学問内在的な問いは、避けられてきた
ように思われます。確かに、こうした問いは、学問を硬直化させる恐れがあるか
もしれません。しかし、より良い(環境社会学的)研究とは、現場と既存の学問
領域、双方との「緊張関係」の間にあってはじめて可能になると言えるのではな
いでしょうか。一定の自律性・歴史性を有した学問領域との対話は、現場とのよ
り良い緊張関係を生み、結果として、現場への貢献の可能性を拓く回路になりえ
ると考えられます。裏返せば、既存の学問領域との対話の回路を断つことは、現
場との緊張感を失わせ、かえって現場への実践的貢献の幅を狭めてしまう恐れが
あるとも言えるでしょう。
本学会が成立して18年経ち、環境社会学の名を冠した科目を開講する大学も増加
した現在、既存の学問的営為との対話を自覚的に行うことで、あらためて環境社
会学の存在理由を確認する必要が出てきていると考えられます。そこで本企画で
は、ラウンドテーブルをリレー形式で3セッション設け、学問としての環境社会
学のあり方や存在理由について議論したいと思います。

【第1セッション「社会学としての環境社会学」10:00~13:00】
近接領域である都市社会学・地域社会学の研究者をお招きし、他領域からみた環
境社会学の社会学としての意義や問題点、あるいは各領域に共通する社会学の学
問的特性について議論します。

 第1報告:森久聡(法政大学)
 第2報告:丸山真央(滋賀県立大学)
 指定討論者:玉野和志(首都大学東京)

【第2セッション「環境学としての環境社会学」13:15~15:15】
しばしば生態系保全や森林政策の現場で提起される、自然科学系の学問領域から
環境社会学への期待や理解について整理し、環境社会学はそれに対していかなる
応答が可能か、あるいはいかなる応答をすべきかについて議論します。

 第1報告:富田涼都(静岡大学)
 第2報告:平野悠一郎(森林総合研究所)
 指定討論者:丸山康司(名古屋大学)

【第3セッション「環境社会学の学問的存在理由」15:30~17:00】
第1セッション、第2セッションをふまえ、学問としての環境社会学の存在理由と
は何か、今後環境社会学が目指すべき方向性とは何かについて議論します。第2
セッションでは特定の報告者を設けず、数人からの問題提起を出発点として、参
加者全員で議論を進めます。

 問題提起:黒田暁(法政大学)、宇田和子(法政大学大学院)

企画有志:植田今日子、宇田和子、小野奈々、黒田暁、大門信也、宝田惇史、富
田涼都、友澤悠季、平野悠一郎、松井理恵、森久聡