第33回セミナー(新潟・阿賀野川)のお知らせ

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[日 時]
2006年6月23日(金)~25日(日)

[会 場]
新潟県新潟市
万代シルバーホテル(自由報告・対談)

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新潟市万代市民会館(シンポジウム)
http://www.city.niigata.niigata.jp/info/bandai/index.htm

[テーマ] 新潟・阿賀野川でたどる公害・環境問題の歴史と現在
[開催趣旨]
 阿賀野川の上流に、明治時代、周辺地域に煙害被害を与えた草倉銅山があった。経営者は古河市兵衛。彼は草倉銅山の収益を足尾銅山の経営に注ぎ込み、再び、足尾の煙害・渡良瀬川の鉱毒問題を起こした。時代が移り、1965年、阿賀野川では新潟水俣病が発生した。新潟水俣病は1995年に政治決着を迎えたものの、被害者にとって水俣病は終わることはない。阿賀野川と信濃川、1996年にラムサール登録湿地になった佐潟や、「環境と人間のふれあい館―新潟水俣病資料館―」が立地する福島潟など、新潟は「水」に脅かされながらも、「水」に恵まれた土地である。市民主導の川づくり・まちづくりの活動も活発である。第33回セミナーでは、さまざまな影と光とが混在する新潟・阿賀野川をフィールドに、新潟水俣病を中心に据えながら公害・環境問題の歴史と現在を見つめてゆく。これまでに環境社会学が分析の俎上にあげてきた、多様な公害・環境問題や生活論的視点を横断するような論点を、いまいちど議論する契機にできれば幸いである。

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[内容(予定)]
スケジュール:

6月23日(金) 15:00~17:30  自由報告(会場:万代シルバーホテル)
  19:00~ 各種委員会など
6月24日(土) 9:00~16:00 エクスカーション(バス発着:万代シルバーホテル)
  16:30~17:30  総会
  18:30~20:30 懇親会(終了後、朝まで討論会)
6月25日(日) 9:30~12:15 シンポジウム(会場:新潟市万代市民会館)
終了後解散

[エクスカーション](バス発着:万代シルバーホテル)
 新潟県・阿賀野川流域は、環境問題や環境教育を考えるうえで示唆に富んだ「資源」を有している。鉱害や公害問題の歴史や現在、まちづくりや環境再生の取り組みなど、新潟県・阿賀野川流域が発信する人と環境との関係性を、以下に予定する4コースのなかで考えてゆきたい。(現地の道路事情などにより、当初案内に変更が生じています。また、患者さんの体調などにより、コース内容に変更が生じる場合があります。)

(1)草倉銅山(龍蔵寺)・狐の嫁入り屋敷・津島屋(つしまや)コース(定員20名)
 かつて古河市兵衛は草倉銅山で得た収益をもとに足尾銅山の経営に乗り出した。草倉銅山の煙害に際して結ばれた賠償協定は、足尾の「永久示談契約」の原型ともいわれている。龍蔵寺は、草倉銅山で働いていた鉱夫の無縁仏の墓が三百基あり、友子同盟の規模としては日本一だという。このコースでは、龍蔵寺のほか、まちづくりで有名な旧津川町の狐の嫁入り屋敷を訪ねる。また、新潟水俣病の現地踏査(阿賀野川上流地域)のほか、下流の患者多発地域である津島屋で被害者の方々との交流会を持つ。
見学・訪問予定場所:鹿瀬発電所、旧昭和電工、排水口、龍蔵寺、狐の嫁入り屋敷、津島屋

(2)吉田東伍・千唐仁(せんとうじ)コース (定員20名)
 新潟水俣病の現地踏査(上流地域)を行い、阿賀野川中流域の旧安田町(現在・阿賀野市)出身の地理学者・吉田東伍の博物館を見学し、今日の河川管理の議論に通じる吉田東伍の治水について説明していただく。また、東伍の生家で新潟水俣病被害者の話を聞き、千唐仁で被害者の方々との交流会を持つ。
見学・訪問予定場所:鹿瀬発電所、旧昭和電工、排水口、吉田東伍記念博物館、千唐仁、千唐仁のお地蔵さん

(3)豊栄(とよさか)・環境と人間のふれあい館コース(定員20名)
新潟水俣病の現地踏査(下流地域)を行い、豊栄の被害者の方々との交流会を持つ。環境と人間のふれあい館―新潟水俣病資料館―では、館内見学のほか、「語り部」として活動なさっている被害者の方のお話をうかがう。
*環境社会学会セミナー開催にあわせて、環境と人間のふれあい館-新潟水俣病資料館-にて、川崎那恵「阿賀のほとりの花咲く庭で-キミイさんのときどき二人暮らし」他、新潟水俣病に関連する写真展を企画中。
見学・訪問予定場所:環境と人間のふれあい館―新潟水俣病資料館―、豊栄、横雲橋・松浜など

(4)新潟の水辺と市民活動コース (定員40名)
 新潟では、水辺をめぐる市民活動が盛んである。このコースでは、阿賀野川の古道である通船川の再生や、新潟の堀割再生、市民の寄付による萬代橋の橋側灯設置などの状況を見学する。また、市民株主によるウォーターシャトルに乗船して、ラムサール登録湿地である佐潟での官民の取り組みについてお話をうかがう。
見学・訪問予定場所:栗ノ木川・沼垂(ぬつたり)小学校近くの新船着場、通船川・松崎ニュータウン公園脇・階段護岸、山ノ下閘門、早川掘・新潟市歴史博物館、信濃川ウォーターシャトル、佐潟など

[シンポジウム](会場:新潟市万代市民会館)
 4コースのエクスカーションで、新潟・阿賀野川流域が持つ鉱害/公害問題、まちづくりや環境自治など環境教育資源の多様性と潜在的な可能性が示されるものと考える。シンポジウムでは、新潟県・阿賀野川流域で活動なさっている大熊孝氏、高野秀男氏、旗野秀人氏、そして学会員の宮内泰介(北海道大学)という4名のパネリストの方々と、新潟水俣病問題や市民参加による環境創造について考えてゆく。

現地パネリスト紹介
大熊 孝(新潟大学自然科学系・工学部建設学科・教授、新潟大学附属図書館長、工学博士)
 東京大学大学院博士課程修了後、新潟大学工学部助手に着任、講師、助教授を経て現職。専門は河川工学、土木史。著書に「技術にも自治がある-治水技術の伝統と近代-」(農文協、2004)など。自然と人間の関係がどうあればいいのかを、川を通して研究している。

高野秀男(新潟県平和運動センター・新潟水俣病共闘会議事務局長)
 中小民間労組の組合運動を経て1983年より新潟水俣病被害者の会と同共闘会議の専従事務局。99年12月より連合に引き継げない「平和・人権・環境」を運動課題とする新潟県平和運動センター(19労組/51200人)の事務局長に就任。共著として『阿賀よ 忘れるな』、『いっち うんめえ 水らった』、『阿賀よ 伝えて』など。

旗野秀人(㈱旗野住研取締役専務、新潟水俣病安田患者の会事務局、阿賀に生きるファン倶楽部事務局、冥土のみやげ企画事務局など)
 1950年阿賀のほとり生まれ。71年に水俣病と出会い、本業(大工)の傍ら地元患者会の使い走りを。行政不服や裁判を経験する中で、運動の限界と足元の宝もん(故郷や患者の魅力)に気づく。阿賀に生きるファン倶楽部や冥土のみやげ企画を名乗りながら文化運動を模索中。

[第33回セミナー事務局]
セミナー実行委員長:舩橋晴俊
セミナー事務局:新垣たずさ、飯塚邦彦、菅豊、関礼子(事務局長)、堀田恭子、家中茂、山中由紀、渡辺伸一
[問合せ先]
〒867-0008 熊本県水俣市浜4058-18 国立水俣病総合研究センター 国際・総合研究部 社会科学室 新垣たずさ
Tel:0966-63-3111(代表)
Fax:0966-61-1145
E-mail:tazusa@nimd.go.jp

〒171-8501 豊島区西池袋3-34-1 立教大学社会学部 関礼子
Tel:03-3985-4723
E-mail:seki@rikkyo.ne.jp

(メールでの問い合わせの場合には、念のため、新垣と関のアドレスを併記してください。)